今年に入って、私は自分が人生をかけてきたものを辞めた。
私にとってそれは、人生そのものだった。それが私の人生の全てを決めてきた。
それを手放してしまった。
きっかけは怪我。
そして外傷の怪我から、心が折れてしまった。
ひたむきにひたむきに、それを見つめてきた自分の気持ちは、ぽっきりと根本から折れて、根っこが空っぽになってしまった。
一体自分はなにに人生をかけてきたんだろうと、
一体自分の価値はなんだったんだろう、と
自分を見失ってしまった。
そこから、何もしない日々が過ぎた。
外食したり、
友達に会う時のお小遣いを稼ぐためにバイトに励んだ。
今まで買わなかった化粧品も買った。
自分が選んで来なかった人生を手に入れようとした。
だけど、
今もその穴は埋まってない。
目標を失い、
やりたいこともわからなくなった。
夢もなくて、
頑張りたい理由がなくなってしまった。
でも、いまこうして、毎日をなんとかやれている。
それは側にいてくれた人達がいたから、特に彼の存在があったからだ。
私は自分の決断がどう思われるかが、怖かった。
人生をかけてきたものを手放すと決めた時、彼は反対することなく、私にこう声をかけた。
それがなくても、私は私だ、と。
この選択が良かったかどうかは、もっと後にわかればいいことだ、と。
そして、自分の価値を見失うたびに、
側で抱きしめてくれている。
恋で人生が変わるとは思っていなかったし、
恋で人生を選ぶことはないと思ってた。
でも、彼の愛が、
辛かった自分を立たせ、前に進めさせてくれた。
自分も彼にとってそういう相手でありたいし、
この想いが誰かの背中を押せたら、と思うようになった。
まだ穴は埋まってない。
でも、信じている。信じられている。
前に進める日が必ずくる。
だから、あなたも、ゆっくりでいい。
淡々とでもいい。
少しの笑顔と、少しの勇気が、
また新しい景色を見せてくれるから。
頑張らなくていい。
休みながらでいい。
でも、また道筋を見つけた時、
もう一度頑張ろう。
Kate